価値のあるものを創造するために必要なこと
スタートアップや新規事業において、よく聞く価値のあるものを創造するという言葉についての記事です。
価値のあるものを自らの手で創造するのは大変意義のあることだと思います。そして、それがいかに大変なことかも知っています。僕もそれを目指して毎日頑張っていますので。
そんな中でひとつの疑問が湧きました。
「そもそも価値のあることとは何だろう」というシンプルな疑問です。
価値とは時代によって変わります。
なんだったら半年先・3ヶ月後には変わることもあるでしょう。
ですので、価値を創造するために大切な視点は
今現在において意義のある価値なのか
未来において意義のある価値なのか
をしっかりと見据えた上で、創造することが大切だと考えています。
Googleの検索サービスで過去を振り返り例えてみましょう。
いまや当たり前となったGoogleの検索サービスですが、このGoogle検索サービスがここまで普及する以前は、ほとんどの方がYahooの検索エンジンを使用してサービスを使用していました。時代は1995年に遡ります。
一般家庭ではYahooのカテゴリから見たい情報をさがして、そこに表示されるページを閲覧していました。カテゴリから見れるサイトの順番はあらかじめ決まっています。
Yahooはディレクトリ型検索エンジンです。それは、ウェブサイト管理者が事前にYahooに登録しておかないとサイト表示がされないものでした。
検索機能もあることはあったのですが、ほとんど機能しておらず使用するユーザーは少なかったと記憶しています。それでも、使用しているユーザー(私も含む)はこれはなんて革新的で便利なものだと感動をするほどでした。
これがその時点における価値です。
その頃、Googleは未来において価値があるだろうと考える独自の検索エンジンを開発しはじめたのです。その当時の僕らには、まだそのGoogleの検索エンジンの価値はわかりません。見たこともない・使用しないとそれが画期的であることはわからないものです。ちなみに、Googleが日本に来たのは2000年以降です。
Googleが未来において意義のある価値を真っ先に見出して、開発にあたったからこそGoogleは今も検索エンジンにおけるシェアを占めているのです。
これが未来における価値の創造の視点です。
イノベーターと呼ばれるかたは、未来において意義のある価値を見出してそれを自らの手で創造します。
スポンサードリンク
今現在における価値の創造は、端的に言うと既に消費者が欲しがっているものを創造することです。
既にその価値に誰もが気がついている状態でそれを発明・開発することです。
例えば、最新のiPhone7は最新のCPUのパーツがついています。
CPUの開発において価値のあることは、より処理が早くなるように・より省電力で動くように・より小型化を目指して日々改良を重ねているのです。
こういったものは全て、今現在で価値のある創造です。そうなれば、誰もがスペックがあがることがわかっている状態だからです。
このようなことから考えていることは、
今現在において意義のある価値なのか・未来において意義のある価値なのかをしっかり判断する必要がある。
という結論に至りました。未来における価値創造はもしかしたら、考える未来がこない可能性も存分にあります。それを創造するために、金銭的・時間的コストも莫大にかかります。
今現在における価値創造は競争相手も多く、それが使われない可能性もあります。
どちらもリスクがふんだんにあります。
私は「私が考える新しい価値」を社会に届けることを目指して悪戦苦闘しています。今はほとんどの人が気がついていませんが、「あ!それのほうがいいじゃん!。」とその一言が欲しいがために頑張ります。
未来の普遍の創造ですね。一緒に頑張りましょう。では。